AGA治療は薬の服用が定番です

AGAに悩む男性

AGAは、Androgenetic Alopeciaの略で日本語では男性型脱毛症とも訳されます。
そもそも男性の多くは年齢を重ねると薄毛になる傾向にありますが、まだ薄毛になるのには、まだはやい成人男性に見られるものがAGAです。
AGAになる年齢としては30代から40代に掛けて見られ、その特徴は頭頂部または額の生え際の髪の毛が薄くなりはじめるというものです。
この薄毛は双方同時に進行することもあって、額生え際から頭頂部に掛けての部分のみ髪の毛がなくなります。一方で側頭部や後頭部の髪の毛にはあまり影響がなく、いわゆるバーコード頭とも呼ばれる状態になります。
またAGAが一度発症するとそのままでは改善することはなく、最終的には全ての毛が抜けてしまうこともあります。
また、女性男性型脱毛症(FAGA)というものもありますが、こちらはこの記事で紹介する治療方法とはまた少し違ってきますので女性の薄毛について詳しいサイトを確認すると良いでしょう。

なお、AGAの場合にはすべての毛が薄くなるというものではなく、髪以外の体毛に関しては影響がないのが特徴で、体毛は豊かなのに髪だけが薄いといった状態がAGAといえます。
AGAと呼ばれる前は、日本では単に薄毛や若ハゲとも呼ばれていました。この当時は原因もはっきりしておらず、有効な治療法もありませんでしたので、民間療法に近いものが行われていました。

このため薄毛治療を行うようなクリニックもわずかでしたが、1990年代に入るとフィナステリドやミノキシジルといった薄毛治療に有効な成分が発見されたことから、AGA治療薬として使用されるようになっています。


フィナステリドについて

フィナステリドは、アメリカのメルク社が開発した抗アンドロゲン薬であり、もともとは前立腺肥大症や前立腺癌に対して使われる薬として使用されていました。
作用としては2型5α-還元酵素を阻害し男性ホルモンであるTH(テストステロン)がDHT(ジヒドロテストステロン)に転換されるのを抑制するというものです。
男性の身体を維持するのに欠かせない男性ホルモンですが、このDHTは髪の毛が薄くなる作用があることが知られています。なおDHTが体毛に及ぼす影響は、頭部にある髪に対して薄毛になり、その他の体毛は濃くなるというもので、ほぼAGAの原因とされています。

フィナステリドがAGAに対して効果があるというのは副作用とも言えるものでしたが、低用量としたものをAGA治療薬として販売されたのがプロペシアです。
プロペシアは日本でも承認されているAGA治療薬です。AGA治療薬と言えばプロペシアですと言われるくらいには多くの方に使われています。病院ではこのプロペシアまたはプロペシアと同じ働きをする薬が処方されます。

プロペシアと同じ働きのジェネリックはフィンペシアが有名です。 フィンペシアはプロペシアと成分、効果、副作用などは同じですがジェネリックのため価格が安いです。 さらにそんなフィンペシアは通販でまとめ買いすることでよりコストダウンを見込めますので購入する際はまとめ買いをおすすめします。

ミノキシジルについて

一方でミノキシジルは、アップジョン社(現在のファイザー)が開発したもので、もともとは経口降圧剤として使用されているものです。
ミノキシジルも服用すると副作用として増毛の効果が見られることから1980年代に2%のミノキシジル外用溶液を含んだロゲインが発売されています。ミノキシジルの効果は毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化と考えられています。
明確なメカニズムは解明されていませんが、使用し続けることで発毛の効果が見られることは確かで、またフィナステリドとは薬理作用が異なるため併用されて使用されています。日本では1999年に大正製薬からリアップという名称で販売が開始されています。 第一類医薬品ですので薬剤師と相談した上で購入することになりますが、クリニックに行かなくても手に入れることが可能です。

併用することで効果をさらに高める

AGA治療をクリニックで行う場合には、フィナステリドとミノキシジルの両方を併用した投薬治療が基本として行われます。
作用としてはフィナステリドによって髪の毛が薄くなる原因である男性ホルモンのDHTを濃度を下げ、ミノキシジルによって頭皮にある毛根細胞を直接活性化させるというものです。ほとんどのケースで、この治療法で発毛効果を得られます。
ただし、どちらの治療法も問題点としては、その成分が体内に一定の濃度、留まり続けている必要があるということです。用法用量を守り継続的に服用し続ける必要があり、自然に毛を増やすといった効果は期待できません。
このため濃度が一定であれば十分な効果を得続けることができますが、反対にいえば中断すれば効果が失われて再びAGAを発症することになります。

HARG療法は薄毛を根本的に解決

薄毛や脱毛治療としては、投薬によって行われるAGA治療が現在では主流となっています。しかし、AGA治療では投薬をやめれば、その効果が失われ、再びAGAを発症することになり、継続的に薬を服用し続けなければなりません。
またフィナステリドは男性ホルモンを抑制する作用があるため副作用としてEDになるといったこともあります。ミノキシジルは外用薬なので重篤な副作用は出にくいとされますが、それでも皮膚との相性が悪ければかゆみを起こしたりしますし、また人によっては血圧が下がるといったことがあります。
いずれにしてもこれらの治療は薬を服用し続けることでAGAの進行を抑えるだけの対処療法というべきものといえます。

研究する医師

一方でHARG療法は、AGA治療とは異なる方法で薄毛を解決することができる治療法です。HARG療法は、Hair Re-generative theraphyの略で日本語では毛髪再生医療とも呼ばれます。
HARG療法の仕組みとしては頭皮下から直接、幹細胞を抽出して、そこから細胞に必要な成長因子と、細胞が成長するのに必要なビタミンやアミノ酸を混合したHARGカクテルを気になる場所に注入するというものです。
このHARGカクテルを注入することで皮膚にある毛母細胞を活性化して発毛を促すことができる仕組みです。ただHARG療法といってもこのカクテルの良し悪しと注入する方法が効果がクリニックによって異なるため注意が必要です。
またHARG療法を行う際には、クリニックが日本医療毛髪再生研究会の施術施設と認定されているところを選ぶ必要があります。

HARG療法のAAPEって何?

HARG療法では成長因子であるAAPE(Advanced Adipose-derived stem cell Protein Extract)こと幹細胞抽出増殖因子蛋白質を抽出します。このAAPEには、150種類以上のサイトカイン(cytokine) が含まれています。
サイトカインは免疫システムの細胞から分泌されるタンパク質のことで、主に細胞の増殖や分化、細胞死、創傷治療などに関係するとされます。
そのサイトカインの中には発毛に必要な毛母細胞を刺激するKGF(Keratinocyte growth factor)などが含まれており、それらを注入し作用することによって弱っている毛母細胞や機能が停止している毛母細胞を再び活性化させ成長を促すことで発毛を起こさせます。

AAPEの特徴としては、アレルギー起因物質を含まないことで、また自身の身体から採取された細胞を使って抽出された成長因子ですから身体に与える影響が少ないのが大きな特徴です。
またそれらに各種ビタミンやタンパク質、アミノ酸などを混合したのが、HARGカクテルであり、成長因子と同時に成長に必要な成分を注入することで、より細胞を活性化させ発毛を促すというものです。

HARG療法のメリットとデメリット

またHARG療法のメリットは、成長因子にアプローチするということで副作用が少ないことはもちろん、すでにある細胞を刺激することです。
このHARG療法によって刺激を受けた細胞自体が成長因子の分泌を盛んにするようになるため、乱れた毛周期を正常化することができます。またその効果は持続的に得られるのでHARG療法による治療が終了しても細胞が正常化することで継続的な発毛効果を得られると言われています。

しかし、HARG療法は、あくまでも成長因子を注入し、それによって細胞が活性化されることで発毛を促すというものであり、効果が出るまでには時間が掛かります
これはAGA治療でも同様ですが、AGA治療が通院しても診察時間がそれほど掛からず、処方された薬を飲むだけで済むのに対して、HARG療法の場合には抽出しHARGカクテルを作り注入するといった作業が必要になるなど時間が掛かります。
さらに3、4回以上は注入しなければ効果を実感できないとされます。このため利用をするには、相応の時間と費用が必要になります。
しかし、HARG療法はマッチングすれば細胞を活性化することができるので、継続的な発毛効果を得ることができるため、頭皮に対して外科的な方法を用いずに薄毛を根本的に解決できる治療法です。

植毛は最終手段としましょう

薄毛や脱毛症の最終手段と言われるのが植毛です。植毛といっても2種類あります。一つは人工毛を植え込む人工毛植毛と、もう一つが健全な毛根細胞を採取して植え込む自毛植毛です。
人工毛植毛は、人工毛を植え込む抜けないかつらのようなものであり、すぐに毛を増やすことができるのが大きな特徴です。また人工毛は成長しませんから持続的な効果を得ることができます。
しかし人工毛植毛は、人工毛を生きている皮膚に植え込むため、その性質からアレルギー反応や炎症を引き起こすといったリスクが高いと言われています。
このため現代の日本の医療機関では、人工毛植毛はほとんど行われていませんし、世界的にみても認めている国は少なめです。

一方で現代の主流となっている植毛は自毛植毛です。自毛植毛は自身の毛の豊富な場所から毛母細胞を採取して気になる場所に移植するというものです。
AGAの場合には、側頭部や後頭部の毛が残ることが多く、そこから毛母細胞を採取し薄毛または脱毛してしまった場所に移植することになります。メリットとしては、自身の毛母細胞の移植ですのでアレルギー反応が出にくいということがあります。
また上手く定着すれば持続的に発毛効果を得ることができます。
しかし、自毛植毛といっても、採取の方法としては一定の範囲を切除して、そこから毛母細胞を採取するFUT法(Follicular Unit Transplantation)と、直接、一つ一つの毛母細胞を採取するFUE法(Follicular Unit Extraction)があります。

FUT法での傷跡は残る?

FUT法では大きな傷跡が残る代わりに採取にかかる施術時間が短いです。
傷跡に関しては目立たない場所を選んで行われますが、将来的にその場所まで毛が抜けてしまった場合には切除した面積が大きいため、やはり傷跡が目立ってしまいます。

一方でFUE法は、一本一本を採取するので傷跡は数ミリ程度で済み、傷跡が目立たないというメリットがあります。ただ一本一本採取するので、切除する方法と比べて採取するための施術時間が掛かります。
採取法と異なり、移植そのものは比較的両社に違いはないのですが、施術時間としては3時間から7時間程度は必要です。このため治療時間は長く、非常に高価でどの方法にしても100万円程度の費用は必要です。
部分的な植毛であれば30万円程度で行っているところもありますが、クリニックによっても医療費が大きく変わります。
また自毛植毛では、あくまでも毛母細胞を移植する手術であり、その後に全ての毛母細胞が発毛するとは限りません。定着率は9割以上ですが、それでも1割は定着しないことになります。
また1度に移植できる本数も限られますので、最低2度ぐらいは施術を行う必要があります。

自毛植毛に踏み切る前に注意すべきこと

頭髪が気になる男性

注意すべき点としてその仕上がりです。毛の質は、必ずしもすべて同じというわけではなく場所で変わってきます。このため側頭部や後頭部の毛を頭頂部や額の生え際に持ってくると不自然になる場合があります。
自毛植毛ではそれらを計算した上で移植を行うことになりますが、このあたりは施術を行う医師のスキルが大きく影響してくるため、仕上がりに満足できないといったケースも見られます。

いずれにしても自毛植毛は薄毛や脱毛の治療においては、投薬による治療法と比べると、もっとも効果が約束されている方法です。
しかし、同時に人工的に毛母細胞を採取し移植するといった作業を経るため、植毛後の仕上がりに関しては、クリニックで差が大きく出ます。特にトラブルが多いのが不自然な生え方となることです。
このため自毛植毛を行う際には、クリニックの実績やアフターサポートも含めて検討する必要があります。
また費用も高額ですし、施術時間も長時間に及びます。切らない自毛植毛であっても皮膚を傷つけることには変わりがないため、どうしても毛を生やしたいといった最終手段としての覚悟をもって受ける必要があります。